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年齢
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30代
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性別
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男性
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実施株数
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1500株
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経過
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数年前に他院でロボットによる植毛(生え際、M字、こめかみ)を受けたものの、生着不良でお悩みになり、ご相談にいらっしゃいました。
まばらに生えてくる移植毛の見た目が気になるため、剃毛して過ごされていたとのことでした。
ご本人の体感としては「10%も生えていない…」ということで、植毛そのものに対して不信感を抱かれていましたが、今回、当院で再手術をお任せいただけることになりました。
診察では、生え際の皮膚が瘢痕化して硬くなっており、さらに頭皮全体に脂漏性皮膚炎の所見が見られました。
皮膚の状態が良好とはいえなかったため、通常のケースに比べて生着率が低下する可能性があることをご説明しつつ、それでも改善の余地があることをお伝えしました。
デザインについては、前回の移植ラインに自然に馴染むように調整しました。
また、採取部位に関しては、前回採取された部分を極力避け、可能な限り別の部位から採取するよう配慮しました。
術後1年が経過し、移植毛はおおむね良好に生着しています。
中央の部分の透け感についてはまだ多少気になるとのことでしたが、全体的には満足しているということでした。
瘢痕部への移植は高密度で植えすぎると生着が悪くなるリスクがあるため、慎重なバランスが求められますが、今回はそのような条件の中でも良好な結果が得られたケースだと考えています。
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主な副作用・リスク
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痛み、赤み、腫れ、知覚異常、感染、傷跡、皮膚の膨隆、血行不全、ショックロスによる一時的な脱毛、毛嚢炎、くせ毛など